長沢 明展  (平面)

8月26日(月) - 9月14日(土)
10:00-18:00 (最終日17:00まで)

長沢さんの制作の全体の大きなテーマとしては「メメント・モリ」がある。
その中で今回は「死とハッピー」だと言っていた。
DMに使用している作品の「タマノ緒」は調べると、「玉の緒」とは、いのちのことです。玉は魂をあらわし、緒は肉体と霊魂をしっかりつなぎとめる紐のこと。つまり、心と体がひとつになった生命体が「玉の緒」です。とありました。
また、今回の作品には「ザクロ」も出てきますが、「柘榴」もまたキリスト教では『聖母子像』でイエスがザクロを持っている図像もあり、後のキリストの受難を表したり、 ユダヤ教では、虫がつかない唯一の果物として神殿の至聖所に持ち込むことを許されたたり。 釈迦が、子供を食う鬼神「可梨帝母」に柘榴の実を与え、人肉を食べないように約束させた。以後、可梨帝母は 鬼子母神として子育ての神になった。柘榴が人肉の味に似ているという俗説も、この伝説より生まれた。 とあります。

しかしながら、そんな事たちをどこかに置いておいて、ただただ作品を見て楽しんで頂ければと思います。
具象でも抽象でもなく、形や言葉などに囚われることなく作品の中に入ってゆく。
ただそれだけです。




〈タマノ緒〉 2024年 パネルに寒冷紗、寒水粉、岩絵具、石膏 920×652mm



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