中田真央展 〜melancholic〜 (平面)

7月9日(月)-21日(土)
11:00-19:00 (最終日17:00まで)日曜休廊 16日祝日開廊
会場:galleria grafica bis

楽しさの後にくる虚無感や憂鬱、それらを一周して訪れる安堵や怒り。
人が今の場所から次のステージへ移るとき心はどこにあるのだろうと考える。
時をスローにして、心の形の変身を想像してみる。どこかのタイミングで訪れるメタモルフォーゼ。
それを少しでも感じてもらえたらと思う。
人が時間経過の中で訪れる、始まりと終わりの間にある憂鬱さをテーマにしました。

中田真央展中田真央展中田真央展
〈Slowmotion〉 2012年 パネルに和紙、木版、アクリル、色鉛筆 1000×803mm(F40号)
パーティーが終わって、目の前の女の人は別の生き物へと変化していく。
中田真央展
parts〉 2012年 パネルに和紙、木版、アクリル、色鉛筆 410×273mm(P6号)
女の子は自分の足を売った代償で足はただのパーツに変わっていく。

中田真央展
〈タコモバイル〉 2011-12年 パネルに和紙、木版、アクリル、色鉛筆 650×530mm
タコの知能はかなり高く、学習能力や擬態など、その可能性は未知数らしい。
タコの寿命がもっともっと長ければ、タコの進化は進み、人を支配することも夢ではないかもしれないと聞いた。
火星人のモデルがタコっぽいのもそんなタコからの支配を予言しているのかもと考えてみる。
一方私たちの生活には携帯電話やタブレットが欠かせない。
ネットを通じて他者と繋がり、情報を交換する。
使っている携帯やを見れば、一個人を形成するヒントが散りばめられており、その人となりを想像するのもたやすいかもしれない。
いつしかそれらのモバイルは人ともっと密接に繋がり、まるで生き物のようになっていくのではないだろうか。
刺青をいれてバイブレーションを感知する携帯をニュースで見でどんどんヒトの内側に入り込んできていることを感じる。
どこまでが自分でどこまでが外部なのか。
タコのような優秀なモバイルを体の一部に改造して、降ってくる情報を取り込んでいくビジョンはこれからのそう遠くはない未来なのかもと思う。

 

アーチスト 中田真央のページへ→

中田真央 略歴
1981年 静岡県生まれ
2004年 名古屋芸術大学美術学部絵画専攻卒業
2006年 多摩美術大学大学院美術研究科修了

画歴
[個展]
 
2007年 「MAO NAKADA EXHIBITION」 SPOON+BREAD 東京
2008年  ガレリア・グラフィカbis 東京
2009年 「あたまについているもの」 ガレリア・グラフィカbis 東京
2010年 「ぐるぐるぐる 展」 ガレリア・グラフィカbis 東京
2011年 「よるの縁」 ガレリア・グラフィカbis 東京

[グループ展]
2004年  グループ展「K−109展」買い上げ賞(愛知 矢田市民ギャラリー)  
2005年 鹿沼市立川上澄夫美術館木版画大賞
飛騨高山現代木版画ビエンナーレ
山本鼎版画大賞展
2006年 浜松市美術館版画大賞展
「石川丘子・中田真央 二人展」 ガレリア・グラフィカbis 東京
「版画5美大展 by 10Artists Vol.1」 ギャラリー後藤 東京
静岡県芸術祭 後援者賞
2007年 「Contemporary Artist 4」 Zainul Gallery バングラディッシュ  
「7seasons〜木版画7人展」 ギャラリー青羅 東京
静岡県版画大賞展 県知事賞
第8回インターナショナル・イラストレーション・コンペティション 佳作
あおもり国際版画トリエンナーレ2007
2008年 高知国際版画トリエンナーレ展
2009年 東京コンテンポラリーアートフェア2009(TCAF 2009) 東京美術倶楽部 東京
2010年 Art Taipei 2010 台湾
2011年 Art Taipei 2011 台湾
VARIA ナゴヤアートフェア 2011 松坂屋名古屋店
Daegu Art Fair, 韓国